構造化ってなに?

今日は『構造化』についてご紹介します。

構造化とは、療育や支援用語として使われる言葉で

簡単にいえば、「見通しをもてるに、分かりやすく伝えるための工夫」のことです。

どこか初めて訪れる場所で、地図があったり、案内板があると安心しますよね

あれと同じです。

自閉症の子は特に、見通しを立てるのが苦手で、「この課題をあと何回やるのか」「次に何をするのか」「自分の好きなおもちゃはいつ触れるのか」そういったことが分からないとパニックを起こすことがあります。

そのため、絵カードで次にやることを伝えたり、活動の手順をシンプルに分かりやすくするなどの工夫が必要なわけです。それらの工夫をまとめて「構造化」と言います。

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さて、構造化には3つの種類があります。

時間の構造化

いつ、どこで、何をするのかをわかりやすく伝えるのが「時間の構造化」です。

絵カードや写真などを用いて伝えるのが一般的です。「この活動が終わったら、○○をする」「ここまでできたら休憩」など、活動の見通しを伝えることが、お子さんの安心に繋がります。

自閉症のお子さんは、予定の変更が苦手です。それは、予定が変更になることで、いつものルーティーンが崩れたり、見通しが立たなくなるからです。予定を変更する際も、事前に、分かりやすく変更を伝えることが効果的です。

空間の構造化

どの場所で、何をするか明確にするのが空間の構造化の目的です。家庭内でいうと

リビングダイニング=ご飯を食べるところ

ソファー=休憩するところ、youtubeを見るところ

勉強机=プリント課題をするところ

和室=遊ぶところ

のようなイメージです。場所によって、やることや役割を区切ることで、活動を切り替えたり、カームダウン(気持ちを落ち着ける場所)としての安全基地を作ることが目的です。

手続きの構造化

時間の構造化が、1週間、一日の予定や1時間の中での予定など、比較的長いスパンの見通しを伝えるのに対して、手続きの構造化は、「その活動」など、より短いスパンでの見通しを伝えるものです。

「手洗いの順序」や「プリント2枚終わったらおやつ」など、より特定の場面や状況に限定した見通しを伝える短いスパンでの構造化が手順の構造化になります。

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