人との距離感が近過ぎる

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人にはパーソナルスペースと言われる心地よいと感じる距離感が存在します。

皆さんにも「初対面なのにこの人距離が近いな…もう少し離れてくれないかな…」だったり、「えっ…なんか遠くない?あたし嫌われてるのかな?」と不安に思ったりした経験はありませんか?

これら人との距離感を適切に保つスキルは、人間関係を円滑に進める上で必要不可欠なものです。逆に言えば、この距離感が適切に保てないと相手に不快感や不安を与えてしまうこともあります。

ではなぜ、適切な距離感を保てないのでしょうか?

今日はその要因と解決策についてまとめていきます。

①そもそも適切な距離感がどのくらいか知らない

未学習と言われる状態です。実はこういった距離感というのは、人とのコミュニケーションの中でなんとなく自然と覚えていくものです。いわゆる健常児は、相手に近づき過ぎた時の相手の表情やリアクションから、相手の気持ちを読み取ったり、「ちょっと近くない?」などの言葉で気づくことができます。

ですがアスペルガーのお子さんはこの感情の機微を読み取ることが苦手だったり、「ちょっと近くない?」という言葉が「(近いから)離れて欲しいな」という意味まで含んだセリフであることを読み取るのが苦手だったりします。

そのため、ソーシャルスキルトレーニングなどを通して、「一般的に多くの人は、腕一本くらい(1mくらい)離れて話すのが心地よいと感じているよ」というのを学んで、練習する必要があります。

②ボディイメージが不完全

「ボディイメージ」とは、自分の体に関する感じ方や感覚のことを言います。自分の腕を伸ばした時に、どのくらいの長さがあるのか、自分の体が今どのくらい傾いているのか、置いてあるものと自分との距離はどのくらいあるのかなどを読み取る際に必要になってくる感覚のことを言います。

このボディイメージが弱いと、距離感が掴みづらかったり、他者との境界線がぼやけてしまったりすることがあります。

そういった場合には、感覚遊びや感覚統合と呼ばれる遊びを通して、自分の体の動きや傾き、力の入れ具合などを体験を通して学んでいくことが効果的です。

たとえば、「じゃんけん列車」というレクリエーションでは、音楽が流れている間は自由に教室内を歩き回ります。歩いている間、友達とぶつからないように距離を取りながら歩き、音楽が止まった際に、「ガッチャン」と言いながら近くの友達と両手の平でハイタッチをします。こういった活動を通して、相手との距離の計り方を体験を通して練習することも一つの方法です。

またお互い机を挟んで座って会話をするとか、床に目印をつけて立ち位置を視覚的に確認するとか、手押し相撲のような遊びをするなどもオススメです。

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