お子さんの中には、「遠足が雨で延期になった」「時間割が急に変更になった」など、予定の変更がキッカケでパニックになったり、癇癪を起こす子がいます。もしかしたらそれはASD(自閉症スペクトラム障害)が原因かもしれません。
このあとの出来事を予測するのが苦手
自閉症の子の中にはルーティーンを好む子が一定数います。たとえば、
・毎日同じ服を着たがる
・通学の道順や時間へのこだわり
・授業の進め方や時間へのこだわり(まずはじめに漢字スキルをやらないと気が済まない)
などがあります。
自閉症の子は同じことが繰り返されることで、安心や自分がコントロールできる範囲を確認して安心していることがあります。それが崩れてしまうことで、自分が予測できないことへの恐怖からパニックを起こしていることが考えられます。
変更後の見通しを伝えてあげると安心につながる
変更後にどうなるか見通しが立たずに不安になっているため
「変更があっても大丈夫だよ」ということを伝えてあげることが有効です。
「今日は遠足に行けないけど、来週行けるよ」とカレンダーを見せながら伝えたり、逆に会話が成り立つお子さんであれば「予定が変わるけど、なにか心配なことはある?」など聞いてあげることも大切です。
また普段から「こんな時どうする?」など、困りごとが起きた場面を想定して、起きた時にどうしたらいいかを確認しておくことが安心に繋がることもあります。
ちょうど起震車で地震の揺れを事前に体験したり、避難訓練でもしもの場合の訓練をしたりするイメージに近いですね。
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