普段何気なく使っているじゃんけん。
これって実はとっても高度な遊びなんです!
小さい頃から当たり前に使ってきたよね
鬼ごっこでおにを決める時とかね
そもそもじゃんけんは
グー(石)チョキ(はさみ)パー(紙)の三すくみの関係から勝ち負けを決める遊びです。運の要素が強いことから、手っ取り早く意見を決めたい時にとても役に立ちますよね
じゃんけんの何が難しいの?
じゃんけんをするために、いろんなスキルを使ってるんだよ!
たとえばまず、
グーが石
チョキがはさみ
パーが紙
というように、実際あるものをジェスチャーや他のものに置き換える「見立て遊び」ができる必要があります。
そして次に
グーは、石をあらわしていてハサミでは切れないからチョキより強い。
チョキは、ハサミをあらわしていて、紙を切れるからパーより強い。
パーは、紙をあらわしていて、石を包むことができるからグーより強い。
じゃんけんをするためには、このルールを理解しないといけません。
なるほど!ある程度の概念形成が必要なんだね
そのとおり!この見立て遊びは、
大体、1〜3歳で身につくと言われてるよ
こうして、ルールの理解ができてはじめて『じゃんけん遊び』ができます。
その辺りの練習用にプリントを作って見たのでよければ使ってみてください。
勝ち負けの理解(2人ver)
勝ち負けの理解(3人ver)
勝ち負けの理解(2人勝ちVer)
じゃんけん(あいこ)
じゃんけん問題
じゃんけん問題(中級編)
でも、じゃんけんの本当の難しさはここからなんだ!
どういうこと?
それが、「勝ち負けの受容」です。
要は、「あーあ、負けちゃった。ざんねん」ができるかどうか
じゃんけん遊びができない子は、ここが難しいことが多いです。
負けた途端、大声で泣き出したり、「もう一回!」と自分が勝つまでじゃんけんを続けたり…
でも、じつは考えてみたら、これってごく自然なことなんです。
「じゃんけんに負けると、自分のやりたいことができない。」という結果がついてくるから難しいんですね
だれが一番にお菓子をもらうか、どの遊びにするか、誰が最初にやるか
全部、勝った人が選べる構図になっています。だから負けの受容が難しいんですね
じゃあ、どうしたらいいの?
反対に、負けたらいいことがあるという風に変えてみましょう!
たとえば、負けた人から順番を決めれるとか、負けの受容ができた時に
「じゃんけんに負けちゃった⚪︎⚪︎くんには、特別にキャンディーあげる!」とご褒美を渡したり、負けたことで良いことがあった!と思える結果を示してあげましょう
また、もう一つ別のアプローチは
「ひたすら勝たせてあげること」です。一見すると負けの受容とは正反対にも思えますが、勝つことに満足させて自信をもたせるというアプローチ方法です!
自信がつくと、「まぁ今回は負けたけど、次は勝てるでしょ」と見通しを立てることができます。自閉症の子は特に、「勝つか負けるか分からない」という見通しの立ちづらさに不安を覚えている子もいるので、そういった子にhs「ひたすら勝たせ続ける」が効果的だったりします。
最後のアプローチ方法はちょっとおもしろいですよ
それはズバリ、「大人が負けた時に大袈裟に悔しがる」です。
ただし本気で演技してくださいねw
それを見た子は、その様子を客観視することができるので、自然と「大丈夫だよ、次は勝てるかもしれないよ?」「じゃあ、もう一回やってみようよ」など、スマートな対応をしてくれたりします。
そこですかさず、「そっか〜負けてももう一度チャレンジすればいいんだね」と言語化して確認をします。相手から言われるより、自分で言い聞かせた言葉の方が説得力があったりするので、おすすめです。
勝ち負けの受容におすすめのボードゲーム こちらも要チェック!
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